[最終更新日:2023年9月4日]
「ベラジョンカジノ」はオンラインカジノにおいて、国内でもっとも利用者が多いとされるサービスです。ただし利用者が多いからといって、ギャンブルが禁止されている日本国内でベラジョンカジノは違法ではないのかが気になるところです。
時々、新聞やニュースでオンラインカジノについて問題定義をする記事が掲載されますが、そこで例として取り上げられているのも、やはり日本にユーザーが多いベラジョンカジノです。そこでベラジョンカジノに違法性はないのか、ベラジョンカジノの危険性も含め、その利用にはどんな注意点があるのかを説明します。
ベラジョンカジノは違法?合法?
まずはベラジョンカジノというサービスそのものに違法性があるのかを確認しておきましょう。国際的に違法とされるサービスであれば、日本国内で利用すれば違法行為となるからです。
結論から言えば、ベラジョンカジノというサービスそのものには違法性は全くありません。ベラジョンカジノは日本語だけでなく多言語に対応しており、世界中に利用者がいます。
しかし、日本に居ながらベラジョンカジノで遊ぶ事に違法性があるかないかは、現在「グレーゾーン」と一般的に解釈されています。つまり合法でもないが、違法とも言えないということです。
ベラジョンカジノのギャンブル運営ライセンス
ベラジョンカジノに違法性がなく、世界中にユーザーがいるのには理由があります。それは、オンラインでカジノサービスを提供するために必要な「ライセンス」を取得しているからです。
ベラジョンカジノはオランダ領キュラソー政府が発行するギャンブルサイト運営ライセンスを取得しています。これはキュラソー政府がベラジョンカジノのサービスには違法性がなく、かつライセンス取得に当たり様々な要件をクリアしている事を意味します。
オンラインカジノのライセンスとは、政府機関が公正なサービスを提供している事を証明するもので、発行機関はオンラインカジノを運営する会社にライセンスを付与するにあたり、次のようなことをチェックします。
- 運営組織の経営内容と財務状況
- 顧客データの保護
- 法令遵守する仕組み
- 提供するゲームの公平性
- マネーロンダリングなど犯罪への対策
ベラジョンカジノのウェブサイトにも以下のような記載があります。
当ウェブサイトの運営は、Breckenridge Curacao B.V.(登録住所: 39 Scharlooweg, Willemstad, Curaçao)です。Breckenridge Curaçao B.V.はキュラソー州知事により発行されたMaster Gaming License #1668/JAZに基づくCEG Curaçao Egaming により付与されたサブライセンスを通して、正式に認可されています。
ベラジョンカジノ公式サイト
よって、ベラジョンカジノとその運営会社であるBreckenridge Curacao B.V.社には違法性はありません。
オンラインカジノのライセンスとは何か
オンラインカジノを提供するためには、ライセンスの取得が義務付けられています。オンラインカジノにライセンスを発行するのは国や政府機関ですが、次のように複数の国で審査とライセンスの発行をしています。
- マルタ共和国「MGAゲーミング」
- イギリス「UKギャンブリングコミッション」
- イギリス領ジブラルタル政府「GRA」
- イギリス領マン島「GSC」
- カナダ「カナワケ・ゲーミング・コミッション」
- オランダ領キュラソー島「キュラソー・イーゲーミング」/「Gaming Curasao」/「Antillephone N.V.」
どの国のライセンスを取得しているのかは、オンラインカジノサイトのトップページ下部に記載されています。ベラジョンカジノが取得しているキュラソーの「キュラソー・イーゲーミング」のライセンスは、ミスティーノやカジ旅といった他の人気カジノも取得しています。
ライセンス取得の難易度は機関によって異なりますが、マルタ共和国やジブラルタルのライセンスは審査が厳しい事で有名です。
オンラインカジノの利用で逮捕者が?
ギャンブル行為が禁止されている日本では、たとえ外国の政府が発行したライセンスを取得しているオンラインカジノであっても「合法」と認められているわけではありません。実は過去に、オンラインカジノの利用者が逮捕される事件がありました。
2016年3月10日、京都府警がオンラインカジノの利用者3人を逮捕するという事件がありました。この3人はイギリスで運営されていた「スマートライブカジノ」を自宅で利用していました。そして海外の業者が運営するオンラインカジノに日本の賭博法は適用されないと考えられていました。
しかしこのスマートライブカジノはライブカジノディーラーが日本人女性であったことや、日本時間の夕方から夜にかけてサービス提供していたことなどから日本人のためのサービスであると判断されました。その結果、利用者の3人にも賭博法が適用されると判断され、逮捕に踏み切ったものと思われます。
この3人のみが逮捕された理由は、オンラインカジノを利用している事とユーザーが特定されるような情報をネット上に公開しており、そこから警察が個人を特定したからです。
スマートライブカジノ事件の結末と現在の一般認識
逮捕された3人の内2人は賭博罪を認め、略式起訴を受け入れました。その結果、前科は付きますが罰金を支払うことで裁判に至ることなく釈放されました。しかし同時期に逮捕された1人は弁護士をつけて裁判に臨む選択をしました。そして担当した弁護士が検察庁に対して意見書を提出したところ、結果、不起訴となったのです。
このスマートライブカジノ事件を機に、オンラインカジノの違法性は明確ではないという認識が広まりました。法的には認められていませんが、明確に違法だとすることもできないと考えられています。
胴元であるオンラインカジノが海外で合法的に運営されており、現行の賭博法はオンラインカジノが登場するずっと以前に作られたもので、胴元を裁く事を前提とした法律である事から、法律が社会の発展に追い付いていないひとつの例であると言えるでしょう。
よってライセンスを取得しているベラジョンカジノの利用も、違法とも合法とも言えない「グレーゾーン」の状態にあると言えます。因みに、日本で最もユーザーが多いベラジョンカジノの利用者はこれまでひとりも逮捕されていません。
オンラインカジノが違法となるケース
ただしオンラインカジノを利用することは必ずしも違法ではないというわけではありません。特に「インカジ」と呼ばれる店舗でオンラインカジノを利用すると賭博罪に問われます。
インカジとは、店舗内でオンラインカジノを客にプレイさせるサービスのことで、いわゆる「闇カジノ」にあたります。この場合インカジはカジノの胴元と判断されるため、賭博法が適用され利用者も逮捕されるので注意しましょう。繁華街のビルの一室などでひっそりと運営している場合が多く、風俗のキャッチが声をかけてくる事もあります。
ベラジョンカジノが違法ではない理由 まとめ
ベラジョンカジノはサービス提供に必要なギャンブルライセンスを取得しており、多言語で合法的に運営しているオンラインカジノであり、ベラジョンカジノ自体に違法性はありません。但し日本からベラジョンカジノを利用することは、現状では違法とも合法とも言えないグレーゾーンであると認識されています。このような状況を踏まえた上でオンカジをプレイするのであれば、長く安定したサービスを提供してきた実績を持つベラジョンカジノは おすすめ オンカジ であるといえます。
もちろんこれはベラジョンカジノだけでなく、他の多くのオンラインカジノに言える事でもあります。オンラインカジノを利用する際は最低でもキュラソー政府やマルタ政府の正規機関が発行したギャンブル運営ライセンスを確認しましょう。
とは言え、2022年6月、岸田総理が国会で「オンラインカジノは違法」という発言をしました。今後日本で規制が入ったり、法改正がある可能性も考えられますので、ニュースには注目しておいた方が良さそうです。
オンラインカジノが合法的にサービス提供できるよう法整備をしたヨーロッパの多くの国々のように、 もしかしたら将来新しいオンラインギャンブル法ができる事だってあるかもしれません。