[最終更新日:2023年10月29日]
ベーシックストラテジーとは、ブラックジャックの最適戦略の事です。ベーシックストラテジーを使うと、RTP(プレイヤーへの還元率)が99%以上になると言われている、ブラックジャック必勝法です。
実際の還元率はサレンダー(降参)の有無や、カードのデッキ数などのゲーム毎のブラックジャック ルールで変わりますが、ベーシックストラテジーには、出たカードの数により最も勝ちやすいアクションが教示されています。
今回はブラックジャックのベーシックストラテジーについて解説します。
コンテンツ
ベーシックストラテジーとは?
冒頭でも触れましたが、ベーシックストラテジーとはブラックジャックの最適戦略のことです。
ベーシックストラテジーはプレイ中に出たカードの数字により、ヒットすべきか、スタンドすべきかが一覧表になっていて、そのやり方に沿ってプレイすると期待値を最大化できます。
ブラックジャックの場合、ゲーム開始時に判明している情報はプレイヤー側のカード2枚と、ディーラー側の1枚の数字です。
この情報を元に、どうアクションをするのかがベーシックストラテジーで分かります。
因みに「インシュランス」は期待値がマイナスになるため、ベーシックストラテジーでは推奨していない行為です。
ベーシックストラテジーの実践
ベーシックストラテジーの基本的なアクション
ベーシックストラテジー表では、Hはヒット(カードを引く)、Sはスタンド(カードを引かない)、Dはダブルダウン(掛け金を2倍にする)、Rはサレンダー(降参)を示します。
プレイヤーの合計数値が「8」以下の場合、ディーラーのオープンカードの数字に関わらずカードを引きます(ヒット)。「8」以下はリスクがゼロのため、ヒットはメリットしかありません。
逆に「17」以上は、どのような状態でもカードを引きません(スタンド)。
ディーラーのオープンカードが「2」~「6」だった場合、プレイヤーが大幅有利です。
ブラックジャックは「10」「J」「Q」「K」をまとめて「10」とするルール上、「10」が出やすいです。なんと、確率として13分の4が「10」になります。ディーラーのカードが「2」~「6」の場合、「10」の数字がきている可能性が高いです。
また、ディーラーは「16以下はヒット、17以上はスタンド」というルールで動きます。
そのため、例えばディーラーのオープンカードが「5」だった場合、伏せられたカードは「10」の可能性が高く、次に引くカードも「10」の可能性が高いです。
このケースでは、ディーラーに対して22以上となる「バスト」を狙えます。
特にディーラー側の「3」~「6」の数値はプレイヤー側に有利なので、プレイヤー側の合計数値が「12」以上ならスタンドを選ぶことが最適戦略です。
ディーラー側のルール「16以下はヒット、17以上はスタンド」は非常に重要なので、覚えておきましょう。
プレイヤー側に「A」が混じった手の場合
プレイヤーの手札の1枚が「A」であった場合、数字としては「1」「11」のどちらかプレイヤーに有利な方が選択されます。
さらにもう一方のカードが「10」であれば「ブラックジャック」が成立するため、ベーシックストラテジーを使うまでもなく勝利する可能性も大いにあります。
ベーシックストラテジーではプレイヤーのもう1枚のカードが「2」~「7」の範囲であった場合、ベット金額を倍にするダブルダウンの選択肢が入ります。
ディーラーのオープンカードが「5」「6」だった場合、プレイヤーのカードが2~7の範囲ならダブルをします。
「4」なら3以上、「3」なら「6」以上からダブルをします。
因みに「8」「9」の場合は、19点、20点という21にごく近いハンドができているので、どのような状況でもスタンド一択です。
スプリットハンドの場合
これはブラックジャック スプリットができる手札の時に使うベーシックストラテジー表です。
「7」「7」や「Q」「J」など、同じ数字のカードが2枚の場合、2つのハンドに分けてプレイする「スプリット」ができます。このベーシックストラテジー表では、どんなカードの時にスプリットすべきかが「P」で示されています。
このようなスプリット可能なハンドの場合、「8」「8」または「A」「A」はディーラーの状況に関わらず必ずスプリットします。「8」「8」でスプリットする理由は、そのままでは合計数値が「16」でプレイヤー側に非常に不利なためです。
逆に「A」「A」はスプリットすることで大幅に有利になります。ただし「A」「A」のスプリット限定で3枚目以降のカードは引けません。そのため、スプリット後に引いたカードが低い数字では不利になる場合もあります。
さらにスプリット後に「10」がきた場合、ルールによっては「ブラックジャック」扱いにならないケースもあります。その場合、単に「21」として処理されます。有利ゆえに、プレイヤーに対して枷の多いルールとなっています。
また「5」「5」や「10」「10」は、どのような状況でもスプリットはしません。
「5」「5」は合計数値が「10」のため、高い数値が出やすいブラックジャックでは普通にヒットした方がプレイヤーに有利です。
「10」「10」は既に合計数値が「20」で十分強いため、そのままスタンドしてしまうほうがスプリットのメリットを上回ります。
ベーシックストラテジーと共に使ってみたい、ブラックジャックのシステムベット
ブラックジャックは、勝てば2倍の配当になるゲームなので、実に様々な種類のシステムベットが使えます。システムベットとは、一定の法則に従って賭け金を調整する事です。
メモをして計算をしながらプレイするモンテカルロ法などの複雑なものから、負けたら賭け金を2倍にしていくマーチンゲール法、逆に勝ったら賭け金を2倍にするパーレー法など、様々なシステムベットがあるので興味のある人はトライしてみましょう。
但し、賭け金が膨らみすぎる事があるので、あらかじめ限度額を決めるなどして臨むことをお勧めします。
ブラックジャックのベーシックストラテジー まとめ
今回はブラックジャックのベーシックストラテジーを紹介しました。
インターネットを検索すれば、ベーシックストラテジーの一覧表は多く引っ掛かります。
オンラインカジノではベーシックストラテジーを見ながらプレイしても注意されることが無いため、じっくり見ながらプレイできます。
最初の内は時間制限のある「ライブカジノ」をプレイするより、「テーブルゲーム」の対コンピュータ戦で試してみると良いでしょう。